近年、女優としては若手ながらも人気を高めている芳根京子さん。
2013年の女優デビューからいくつものドラマに出演し、着実に知名度を上げています。
順調に見える彼女、実はデビュー前に難病で苦しんでいたというエピソードがあることでも知られています。
今回、そんな芳根京子さんの罹った(かかった)病気について調査してみました。
芳根京子のギラン・バレー症候群とはどんな病気?
ギラン・バレー症候群とはザックリ説明すると、脳から筋肉に伝わる神経が何かしらの原因で命令が伝わらない病気です。
これにより、筋肉に脳からの命令が届かず身体を動かせない状態になるというもの。
日本では、厚生労働省による研究対象となっています。
このギラン・バレー症候群は、10万人に1〜2人というごく少数の方に起きる病気と言われています。
発症する年齢も20代〜30代に多いとされていますが、芳根京子さんのように若い年齢だったり高齢者でも起こる事例も。
ギラン・バレー症候群の原因
とても多くの種類のウイルスや菌などが筋肉に繋がっている神経を攻撃して起きることで知られています。
風邪のウイルスや下痢を伴う胃腸炎に感染してから、1〜2週間後に手足が痺れて起きる事が特徴です。
ギラン・バレー症候群の症状
でも説明している通り、ギラン・バレー症候群は脳から筋肉への命令が正常に伝わらない病気です。
これにより普段の生活そのものに影響が出ると言うものです。
これだけ聞くと大したことがないように思いがちですが、自分の体を思い通りに動かせないと言うのはとても大きなストレスになります。
食事やトイレなどの両手で行う必要のある動作では特に大きなストレスになります。
ギラン・バレー症候群自体は神経だけに及ぶものですが、生活そのものへの影響は私たちが想像している以上のものと考えて良いでしょう。
ギラン・バレー症候群の治療法
よく行われるのが、血液を浄化する治療などです。
これは血液の液体部分である血漿(けっしょう)に含まれる有害物質をなくし、キレイにして体内に戻すというもの。
その他にも筋肉を動かせなかったことで、低下した筋力をアップさせるためのリハビリにも取り組む必要があります。
ギラン・バレー症候群の予後
ギラン・バレー症候群の予後はそんなに悪くなく、良好であると言われてます。
治療せずとも自然に治る例も多く、8割方は後遺症も残らずに元々の生活に復帰できるそうです。
芳根京子の罹ったギラン・バレー症候群における重症例
8割方は後遺症も残らない(つまり残りにくい)…ということは、違う言い方をすれば2割の方は後遺症が残ると言うことです。
体を動かせないので筋力が低下したり、手足に痺れが残って車椅子生活を余儀なくされることもあります。
そして、一番怖いのは約5%程度の割合で死亡例が確認されているという事実。
確率は低くとも、死亡例のある病気に罹った芳根さんの気持ちは本当に恐ろしいものだったことが想像できます…。
芳根京子がギラン・バレー症候群を克服できた理由
芳根さんのギラン・バレー症候群は、芸能界デビュー前に発症し克服まで済ませています。
後遺症がみられる事例は多くないですし、最悪命の危険もあるこの病気。
「少ない可能性ですが、この病気で亡くなった方もいると聞いて、そこから命の重さを実感しました」
「お芝居にというか、人として、自分はこんなにも周りの方に支えられているんだと。こんなにも周りの人に見られて普段の生きている中で、周りに対する思いがすごい感じた。そういう経験をしたからこそ、しっかりと自分を持とうと考えるようになった」
と、ギラン・バレー症候群が人生の大きな転機になったことを明かしています。
「一人じゃない」と、普段の私たちが実感することはなかなか難しいことを若い芳根さんは病気を通して知りました。
その経験があるからこそ、今日の『女優・芳根京子』がいるんですね。
ギラン・バレー症候群になった他の有名人
ここでは、芳根さん以外にギラン・バレー症候群に罹った有名人の方を紹介します。
発症例自体がそもそも少ないですが、「えっ!?この人もなの?」と思われることでしょう。
大原麗子
1975年にギラン・バレー症候群を発症したとして有名な女優の大原麗子さん。
その後、予後良好であるギラン・バレー症候群が再発したということで休業したことでも知れています。
ですが、休業が再発によるものなのかはちょっと疑ってしまうところもあります…。
安岡力也
ホタテマンの異名と強面のキャラで知られている安岡力也さん。
2006年にギラン・バレー症候群で入院することになり、地道なリハビリによって2010年に芸能活動へ復帰しました。
安岡さんはギラン・バレー症候群こそ克服しましたが、2012年4月8日に心不全により亡くなられました。
フランクリン・ルーズベルト
ポリオを発症して亡くなったとされていますが、一説ではギラン・バレー症候群だったのではないか?とも言われています。
ルーズベルトに現れた8種類の症状のうち、6種類がギラン・バレー症候群で2種類がポリオだったとの見方が強いそうです。
ですが症状の分かる彼の脳脊髄液は採取されなかったそうで、正確な事実は判明していません。
ゴルゴ13
こちらは番外編として漫画のキャラクターになります。
ゴルゴ13の唯一の弱点として描かれているのがギラン・バレー症候群。
右手が痺れて銃を撃てなくなるというエピソードがあるんです!
そのまとめが以下になります。
- 6巻:喪服の似合う時
- 13巻:キャサワリー
- 133巻:戦域ミサイル防衛TMD幻影
- 155巻:再発ギランバレー症候群
- 197巻:寡黙なパートナー
- 197巻:震える修験者
数えてみると意外に発症してる話がなかなか多いことがわかりますね!笑
しかも再発しているのは漫画だからこそ…と考えても良いでしょうね。
まとめ
人気女優・芳根京子さんの罹っていたギラン・バレー症候群に関するお話でした。
例え確率は低くても、最悪の場合には命の危険すらもあり得る病気なので本当に怖い思いをしたことと思います。
ですが、本人の頑張りだけでなく周囲のケアもあってか病気を克服。
だからこそ芳根さんの笑顔は本当に生きることへの喜びが宿っているのではないでしょうか。
最後までご覧いただき有難うございました。